世界保健機関(WHO)によれば、11〜17歳の女の子のうち、推奨される1日の運動基準を満たしているのはわずか15%であり、女の子たちがスポーツをやめてしまう理由としてよく挙げられるのが、ネガティブなボディイメージです。
スポーツをするときに自分がどう見えているかが気になってしまう女の子は少なくありません。ボディイメージは、女の子が身体を動かしたり、スポーツをしたりする際に大きな障壁となる可能性があります。こうした悩みは、社会が助長する有害なジェンダー・ステレオタイプや、非現実的な理想の容姿によってさらに深刻化します。
スポーツ界では、サイズの合わない露出度の高いユニフォームや、チーム内の男性やコーチからの容姿や個人の持つスキル全般に関するハラスメントも問題の一因となっています。このような女性の体に対する絶え間ない注目と評価によって、スポーツで達成できる成果に焦点を当てられず、女の子や女性たちが自分の容姿ばかりを気にしたり、容姿に不満を抱いたりすることにつながる可能性があります。